元々カードゲームでの楽しみ方におけるプレイヤーの分類があり、それをもとに人狼における遊び方をなぞって分類してみたものである。
人狼をプレイする動機を理解し、「何を求めてゲームをプレイするか?」「どんな遊び方を好むか?」によってプレイヤーを分類しようというものである。これはあくまで人狼プレイヤーが持つ多彩な動機を分類し説明しようというものであり、実際のプレイヤーが必ずどれか1種に当てはまるというものではない。よってGreen/Blueといった風に組み合わせて傾向を説明することや、平時はGreenでないプレイヤーが極めて興奮を誘う局面に出会ったその瞬間だけGreen的な楽しさに心を奪われるということも、自然にあることである。
楽しみ方のそれぞれの思考が人によるものだということを相互理解し、より楽しんで参加してもらいたい。
Green
人狼に楽しい体験を求めるプレイヤー。何かを達成することではなく、プレイそのものから得られる興奮や快感を求めていて、分かりやすく派手な展開を好む。Greenスタイルはプレイの目的を設定する必要がない。Greenにとってはプレイの瞬間に得られる体験そのものが目的なのだ。
Greenは行動に対する戦術的なリターンに頓着しない傾向があるが、これはGreenがメリットやデメリットを勘案できない初心者だということを示すのではない。単にGreenにとってはその戦術や行動をプレイできた時、あるいはそれによって盛りあがることの楽しさの方がより重要だというだけである。この分類はプレイヤーとしての能力ではなく、本人が人狼に求めることに拠っている。初心者はGreen的な楽しみを求めることが多いというのが事実でも、逆は真ではない。
「やったことがないことは楽しい」という思いからもくる。Blue
人狼で自己表現をしようとする想像力あふれるプレイヤー。新しい打ち手や発想を自分で創造しそれを披露することを求めていて、変わった打ち手や戦術を作れる展開、逆に有効に利用することが非常に困難な戦術を試行錯誤することを好む。Blueにとって人狼が持つゲームとしての自由度の高さが何より重要となる。それが自らの個性を表現する道具になるからだ。
最も人外陣営の戦術発想が強いプレイヤーと言えるが、必ずしも裏をかいたり意表をつけなければBlue的なプレイができないということではない。空気感が異なる村においても新しい打ち手を披露することは可能だし、プレイスタイルそのもので斬新さを見せつけられればそれもBlueなのだ。Black
人狼に困難な挑戦を求めるプレイヤー。大抵は上昇志向である。勝つこととそれによって自分の能力を証明することを求めていて、より利害に対する高い意識、より高いプレイングスキルが求められる進行を好む。ゲームの本質が取り組みがいのある課題を提示することにあるならば、Blackこそがその達成に正面から取り組んでいるゲーマーだといえる。
Greenで言ったことと鏡写しになるが、いわゆるガチ思考プレイヤーの多くがBlackであるからといってカジュアルプレイヤーの中にBlackがいないということにはならない。より強い相手との、より多くのゲームに勝利することが最も一般的なBlackの目標になるが、自らの能力を示せるならば勝利以外の要素もBlackの目標になりうる。